研究支援等 89
4-3 史料編纂室
「史料編纂室」は,分子科学研究所創設30周年を迎えた機会に設立された(2006年1月)。分子研創設(1975) に至る十数年間の歴史的な資料をはじめ,創設後の数多くの貴重な史料の収集・整理・保存など,一連のアーカイブ ズ活動を行ってきている。分子研関係者から寄せられた多数の史料の寄贈に感謝したい。なお,史料編纂室のメンバー は,木村克美(名誉教授 2006–.),鈴木さとみ(2007–.),南野智(2007–.),薬師久弥(室長,2006–2011),大島康裕(室 長,2011–.)である。
これまで収集された史料を大別すると,次のようである。(1) 分子科学の名称が初めて公式に使われた科学研究費 申請書,(2) 日本化学会・将来計画委員会において提案された分子研設立に関わる議事録,(3) 分子研創設の趣意書,(4) 日本学術会議において「分子研の創設」が勧告された経緯,(5) 勧告直後に発足した分子研設立小委員会の議事録お よび「大学附置研」構想,(6) 前記の構想が学園紛争勃発によって白紙撤回された経緯,(7) 再出発した分子研設立小 委員会において提案された「全国共同利用研」構想とその経緯,(8) 文部省による「分子科学」特定研究費の承認,(9) 分子研準備室の時代,(10) 分子研設立第一期(十周年記念まで)の研究態勢の動向と研究成果などを詳しく記載した 定期出版物(分子研レターズや A NNUA L .R E V IE W など)。
最近寄贈された史料は以下の通り。(1) 吉原經太郎(分子研名誉教授)より論文等の別刷一式,(2) 諸熊奎治(分子 研名誉教授)より“ A NNUA L . R E V IE W ” (INS T IT UT E . F OR . MOL E C UL A R . S C IE NC E ,. 1999)1 冊,(3) 山崎巌(北大名 誉教授,元分子研機器センター助教授)より,「十年のあゆみ」(分子研創設10周年記念冊子,1985.5.),「機器センター 所蔵機器リスト」(第 6 版,1986.7.),「緊急電話連絡のしおり」(環境・安全委員会,1983.10.),(4) 水野均(前事務 センター課長補佐)より「時の動き」(冊子,政府の窓,昭 58.11.15),「赤松秀雄氏訃報」(新聞記事),「分子研創設 披露式等実施要項」,「創設披露式招待出席者名簿」(昭 54.11.8),「一般公開ポスター:分子科学への招待」,「分子研
−岡崎国立共同研究機関」(冊子,昭 50.4),「分子研,大学院設置構想」(冊子,昭 58.8.),「岡崎国立共同研究機構・ 分子研一般公開配布資料」(冊子,昭 63.11)。
分子研アーカイブズ活動にとって総研大基盤研究所との連携と交流が大きな役割を果たしている。自然科学系アー カイブズ研究会などに定期的に参加し,情報交換を行っている。